両カードともメインはVISAカードですが、世界のVISAとは違う道を歩んでおり、VJAというグループを作っています。
もちろん利用は世界中のVISA加盟店使えますし、加盟店の多さもVISAの魅力です。
電子マネーでは「iD」の名称で最近急速に普及していて、マクドナルドやコカコーラの自販機の一部でも使えます。
このようにかなり身近で使えるカードなのですが、伝統があることと銀行系のために、コテコテの新興勢力の前で影が薄く感じますね。
しかし、よく見るとなかなかお得なカードなんです。
そして、いつ消えるか分からない新興勢力のカードに比べて、一生信用を重ねていける、持つことに価値があるカードのひとつでしょう。
今回は私なりにこのカードの魅力をまとめてみたいと思います。
目次
- プロパーカードがおすすめ
- 年会費を無料または半額以下にする方法
- ポイントを2倍にする方法
- ゴールドカードのメリット
- どのカードを持つべきか
ズバリ私のお勧めのパターンは - もう1つの住信ゴールド
プロパーカードがおすすめ
私は提携のない通常のカード(プロパー)か、ANA提携カードがお勧めです。
もちろん、その他の提携先を頻繁に利用するならメリットが大きいと思います。
しかしあまり提携先に集中していないのなら、上記の2つがお勧めです。
理由は
- 長く持っていても飽きが来ない。(カードは信用が一番かも)
- 年配になっても持っていて恥ずかしくない。
- どこの利用先でも気兼ねなく使える。(提携先だと出しにくい)
- 複数提携カードを持つよりもポイントが貯まりやすい。
- 年会費無料などのメリット。
- 銀行系なので、それなりに信用があると周りから見られる。
年会費を無料または半額以下にする方法
年会費をタダまたは半額以下にする方法があります。
まず、通常の年会費がいくらかを見てみましょう。(初年度キャンペーンは含めてません)
三井住友VISAカード(プロパーの場合)
一般カード:1,312円、 一般カードA(海外保険付):1,575円
ゴールドカード(保険付):10,500円
住信VISAカード
一般カード:1,312円
ゴールドカード(保険付):10,500円
ところが、「マイ・ペイすリボ」(略してマイペ)を登録すると、なんと、以下のようになります。
三井住友VISAカード
一般カード:0円、 一般カードA(海外保険付):0円
ゴールドカード(保険付):5,250円
住信VISAカード
一般カード:0円
ゴールドカード(保険付):5,250円
さらに三井住友ゴールドカードの場合、Web明細にすると年会費が4200円になります!(住信カードの場合は5250円のままです...)
「そんなうまい話には裏があるだろう」という方もいると思いますが、実はこの「裏」は恐らく何も問題のない「裏」なのです。
マイペとは基本はリボ払いなのですが、月々の金額を自由に決められる上、繰り越した分だけにしか金利がかかりません。
例えば、毎月の支払額の設定を3万円にしていた場合で、その月の利用額が4万円なら、1万円に対してのみ金利が発生し、2万円なら金利はゼロです。 しかもその月の支払額を自由に変更できるので、支払いを1万円増やして4万円にすれば金利がゼロになります。 この増額は請求通知が来てから変更できるので安心です。
楽天カード、Citiカードなどの一部のカードでも似たようなサービスがありますが、上記の例の場合、4万円全額に対して金利がかかるだけでなく、利用額が2万円であってもこの2万円にも金利がかかるという、かなり損する仕組みなので要注意です、というかやめましょう。
マイペのいいところは、上記の通り繰り越した分だけに金利がかかるだけでなく、毎月の支払額の設定を何十万にも設定でき、基本的に金利を払わなくて済むシステムになっていることです。
毎月の設定を50万にしておけば、普通の人なら越えないでしょうから、金利を取られることはなく、年会費を無料にできるというメリットをいただけるのです。
素晴らしいでしょ?
ポイントを2倍にする方法
マイペにはさらなるメリットがあります。
なんとポイントが2倍!
通常では、1,000円につき1ポイントですが、マイペにしておくだけで2ポイントつくのです。
このカードは、1ポイントが5円相当なので、1,000円で10円=1%還元になり、高ポイントとされる楽天カードと同じになるどころか、三井住友の場合は後述する「ポイントUPモール」を経由で楽天市場で買い物をすると、なんと2.5%還元になり、楽天カードで楽天市場で買い物するよりもお得になります!
もちろん楽天カードにも様々なキャンペーン等がありますので、常に楽天カードよりもお得というわけではありませんが、楽天以外の買い物を含めると断然お得になると思います。
ただし、注意点が2つあります
- ポイントが2倍になるのは金利の支払いがある月の利用分のみ。
5月16日~6月15日利用分の支払いは7月10日ですが、この支払いの中に金利支払いがあれば、6月16日~7月15日利用分のポイントが2倍になります。(念のためカード会社に確認してね) - 2倍の分のポイントはボーナスポイントで、ANAマイルに移行できない。
- 毎月ちょっとだけ金利を払う。
毎月の設定額を、最低でも使う金額にしておきます。 例えば1万円とか。
利用額が53,000円の場合、42,000円追加して52,000円を払い、残りの千円の分だけに金利を付けます。
利用額が21,000円の月は、1万円を追加する、というやり方です。
千円に対する金利は微々たるものなので、これでポイント2倍はおいしいです。
追加支払いは支払い通知メールが来てからでいいので、簡単に調整できます。
万が一忘れたときのことを考えて、設定額を低くし過ぎないほうがいいと思いますよ。 - Tポイントなどに移行してからANAマイルに移行する。
ボーナスポイントは直接ANAマイルに移行できませんが、Tポイントなどには移行できます。
そしてそこからANAマイルに移行します。
何が一番合っているか、ANAマイル以外にも使い道がいろいろあるので検討してみてください。
ちなみに私はANAマイルもかなり貯めてますが、ボーナスポイントはTポイントにして、そのままコンビニで使うことが多いです。
ゴールドカードのメリット
三井住友VISAゴールドカード、住信VISAゴールドカードのメリットは、保険、ラウンジ、会員誌です。
飛行機を利用する人、旅行や出張に行く人にメリットがあります。
逆に飛行機に乗らない人は、ゴールドという多少の信用力(ステータス)と会員誌がメリットになります。
他のゴールドカードのように年会費が1万以上ならば躊躇したくなりますが、4200円ならゴールドにするのも悪くないでしょう。 それに今後絶対に旅行に行かない人はまずいませんよね?
ゴールドカードのメリットの詳細
- 海外・国内旅行傷害保険
旅行傷害保険は海外・国内とも自動付帯で、まずまずな内容ですので、旅行の度に保険に入る必要がなく、コストも手間も省けます。
利用付帯は旅行代金をカードで払わないと保険が適用されません。 最近話題の格安ツアーの多くは、支払いは銀行振り込みのみでカードで支払うことができませんので、保険が適用されないのです。
その点、ゴールドカードは自動付帯なので、このような格安ツアーの場合でも保険が適用されます。
格安ツアーのお得さと、充実した保険の安心さの両方を得られるのです。 - 海外緊急サービス
海外でカードを紛失・盗難されたときに、緊急カードの発行や現地通貨の用立て(約50万円以内)をしてくれます。
一般カードでもできるのですが、手数料が10500円もかかり、用立ては約10万以内です。 - 健康・医療の無料相談(24時間年中無休)
旅行に限らず、夜中や休日に体調不良を起こしたとき、子供の具合が悪いときなど、アドバイスを受けることや病院情報をもらうことができます。 - 空港ラウンジ
特に旅先では余裕を持って空港に行きますので、待ち時間が長くなります。 そんな時にラウンジでゆっくりコーヒー飲みながら静かに待てるのはありがたいです。
国内の主要空港のラウンジを利用することができます。
(海外のラウンジを利用するには、ダイナースクラブカードを持つか、プライオリティパスを持つ必要があります。 この点については改めて紹介します。) - ゴールドデスク
デスクの電話番号は携帯など、いつでも番号がわかるようにしておくといいでしょう。 - VISA会員誌
日頃はどうしてもビジネス書ばかりを読んでしまいがちですので、会員誌のように頭をリラックスできる読み物もいいですよ。
一般カードでも3211円で購読することができますが、だったら4200円払いますよね。 - 個人賠償責任保険(住信ゴールドで会員誌と選択)
住信ゴールドでは会員誌の代わりに個人賠償責任保険を付けることができます。 私はこれです。
金額はなんと1億円。しかも免責0。
対象者は、- 本人
- 配偶者
- 生計を共にする同居の親族
- 生計を共にする別居の未婚の子
支払われる費用は、- 被害者に支払う損害賠償金
人身:治療関係費(医療費、入院費、看護料など)、休業補償、慰謝料、遺失利益など
物損:修理費など - 裁判費用、弁護士費用
- 応急手当の費用など
個人賠償責任は重要です。
本人に悪意が有る無しにかかわらず、他人に損害を与えたものは賠償する法的義務があります。
あなたの子供が投げたボールが偶然通ったフェラーリのボディをへこませるかもしれません。
修理代が1千万かかったとしても、あなたはその費用を支払わなければいけません。 払わなければ訴えられ、あなたの財産や給与の一部が差し押さえされることになります。
そんな本人や家族に襲いかかる不運のために人生を台無しにされないために、この保険は大切です。
JCBカードの場合は格安でこの保険に入れます。 その他、自動車保険や生命保険のオプションになっている場合もあります。
どれでもいいので、最低1億円は入っておきましょう。 - 国内航空便遅延保険 (利用付帯)
- お買物安心保険300万円 (一般は100万円)
そして医療相談など普段の生活でも役立つサービスもありますので、ぜひ有効活用してみてください。
どのカードを持つべきか
ここまで三井住友VISAカードと住信カードを見てきましたが、どのカードを持つべきか、について私なりに検討結果を言います。
- 他にゴールドカードを持っていないなら、三井住友、住信どちらかのゴールドカードを持つことをお勧めします。
- 海外に行く人は保険付きのカードを最低2枚、できれば3枚もつことがおすすめです。
日本は世界でもあり得ないくらい医療費が安いので、その感覚で海外に行くとえらいことになります。
救急車を呼ぶのは基本的に有料ですし、病院に行けば日本の保険証など使えるわけもなく、自費で全額払います。
さらに医療費は日本よりはるかに高く、アメリカでは10倍以上と思ってください。
一般のインフルエンザにかかって病院に行った場合は約20万、交通事故で入院した場合は数百万になるそうです。
ゴールドカードの場合は150万円の治療保険がありますが、足りないことが十分予想されます。
死亡後遺症以外は、複数の別会社のカードの保険は合算できますので、複数持っていれば安心です。
保険においては正直なところ、三井住友・住信ともあまり充実していません。
JCBの場合、治療保険は300万円(三井住友150万円)、賠償責任は1億円(3000万円)、救援者費用400万円(100万円)など、同じゴールドカードとは思えない渋さです。
三井住友ゴールドの保険だけで安心できないので、他のカードと複数持つことがいいと思います。 - ANAによく乗る人は、ANAゴールドカードがいいです。
機内や免税店で10%(お酒もたばこも)割引になるのはかなり大きいですし、この割引で年会費の元がとれるかもしれません。
マイルの25%増し、ビジネスクラスカウンターでのチェックインなどのメリットもあります。
ANAカードの場合でもマイぺの年会費割引があります(ただし半額ではない)。
ANAカードはJCBも人気がありますので、ANA-JCBゴールドを持つのもお勧めです。
当然この場合は三井住友はANAではなくプロパーにします。
前述の通り、JCBゴールドは保険が充実していますので、JCBゴールドとの複数持ちはお勧めです。 - 個人賠償責任保険は重要ですので、他の保険でオプションを付けていない人は、住信ゴールドまたはJCBにオプション(月額200円)を付けましょう。
ズバリ私のお勧めパターンは、
海外に行かない人:
- 住信ゴールドで個人賠償保険を選択か、他に個人賠償保険が入っているなら、三井住友ゴールド
- ネットでよく買い物する人は、JCB、楽天などのカードと併用
- 「JCBゴールド(+個人賠償) + 三井住友一般A(クラシックA)」、「JCBゴールド + 住信ゴールド(個人賠償保険)」、「JCBゴールド(+個人賠償) + 三井住友ゴールド」の中から年会費の合計を考えて選択。
- ビジネスマンなら、「ダイナース + 住信ゴールド(個人賠償保険)」、「ダイナース(+個人賠償 + 三井住友ゴールド」、「ダイナース + JCBゴールド(+個人賠償) + 三井住友一般A(クラシックA)」の中から可能な限り後ろのものを選択。
- 「他に個人賠償保険が入っているなら三井住友ANAゴールド」、「JCB ANAゴールド(+個人賠償) + 三井住友一般A(クラシックA)」、「JCB ANAゴールド + 住信ゴールド(個人賠償保険)」、「JCB ANAゴールド(+個人賠償) + 三井住友ゴールド」の中から選択。
- ビジネスマンなら、「ANAダイナース + 住信ゴールド(個人賠償保険)」、「ANAダイナース (+個人賠償) + 三井住友ゴールド」の中から選択。
- 三井住友、住信ともマイペ登録を忘れずに。
ポイント2倍のために毎月追加支払い手続きが面倒な方は、最低金額を思いっきり上げておけば金利を取られることはありません。 - 三井住友の場合はWeb明細にしましょう。
- 住信ゴールドで、携帯電話が「おさいふケータイ」でない場合は、三井住友一般A(クラシックA)も併用。
三井住友のプロパーにはiD機能が入っています。 - ダイナースの一番のメリットは海外でのラウンジなので、ビジネスマンに限らずラウンジを利用したい方はJCBゴールドの代わりにダイナースを選択してもいいでしょう。
- 海外のラウンジ利用では、プライオリティパスを買うという選択もありますし、無料で付いているカードもありますので、上手に組み合わせることもできます。
私の場合、アメックスプラチナ、MUFGアメックスに無料で付いています。 - ダイナースの個人賠償は、年額4960円で、1億5000万円+借りたもの50万円です。
住信ゴールドやJCBのオプションでは借りたものは保障されませんので、JCBの年額2400円よりも2560円高いですが、高賠償額であることを考えればいい保険かもしれません。 - 年会費2,000円などのゴールドカードも存在しますが、ゴールドカードのメリットはほとんどありませんので、よく注意してください。
住信カードには、住信が発行する「住信VISAポイントクラブカード」というものがあります。
年会費はなんと2,625円!
個人賠償保険、会員誌ともになくなりますが、見たところ他の部分は住信VISAゴールドと同じようです。
この差額でダイナースの個人賠償保険のコストが出ますね。
私も年会費更新の時にポイントクラブに移行して、ダイナースに個人賠償保険を付けるつもりです。
以上、三井住友カード、住信カードについての説明でした。
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